燃え盛る炎のように、妖艶な深紅色の輝きを放ちつづけるルビー。赤色でも透明感のあるものから不透明なものまで、様々な色が存在しています。
今回は、ルビーの最大の魅力である美しく映える赤色の性質や種類についてまとめました。
ルビーがもつ赤色の性質
ルビーは、酸化アルミニウムの結晶であるコランダムという鉱物の一種。コランダムに属する鉱物で、赤色のものをルビーと呼び、赤色でも透明感のあるものから不透明なものまで存在しています。
中でも透明感が高く、インクルージョン(不純物)の少ないルビーほど高価です。
不純物の違いで色が変わる
コランダムは不純物の違いによって色が変化するとされ、不純物としてわずか1%程度の微量のクロムを合むことにより、濃い赤色のルビーになるといわれています。
ちなみに、クロムが0.1%となると、薄い赤色となり「ピンクサファイア」。不純物として鉄・チタンを含んだものが青色のサファイアです。
ルビーとサファイアはもともとは同じ鉱物ですが、含有する不純物の割合などで呼び名が違ってきます。
ピジョン・ブラッドについて
ルビーに冠せられる最高の形容のひとつが、「ピジョン・ブラッド」。まるでハトの血のように、濃く艶やかな鮮赤色からそう名付けられ、最高級のルビーとして扱われています。
最高級産地で採れるルビー
最高級産地とされるミャンマー。ビルマのモゴック地方は、ひときわ良質のルビーが採れることで知られています。
モゴック鉱山で奇跡的な確率で発見される、深く透明な濃い赤色であるピジョン・ブラッド。内側から溢れだす妖輝な光輝(てり)のある色合いは最高級です。
まさに宝石の女王の名にふさわしく、特に美しいルビー色として珍重されています。
ミャンマーは常に紛争の危機にさらされているため、ルビーの産出量が少なく、とても貴重な宝石です。
ビーフ・ブラッド
主にタイ産で「ビーフ・ブラッド(ウシの血)」と呼ばれているルビーがあります。
こちらは透明度が低く、鉄分を含み黒味が感じられる赤色のため、価格はミャンマーで産出されるルビーの半分ほど。発色を良くするために、加熱などの人工処理がされることも多くあります。
チェリー・ピンク
スリランカやベトナムなどで産出される、明るくピンクに近い色調で、透明度が高い色合いのものを指しており、「チェリーピンク」と呼ばれています。
インド・スター・ルビー
色彩的には赤色から外れてしまいますが、インド産が多いことから「インド・スター・ルビー」と呼ばれるものがあります。
透明感はあまりなく、小豆色したサファイアに、6条のアステリズム(スター効果)が浮かび上がるのが特徴。
彩り深い上品なバイオレットレッドの色合いで、シャープなスターラインは、深紅色のルビーとはまた違った魅力があり、新鮮さを与えてくれます。
情熱を感じる色鮮やかなルビー
数ある宝石の中でも、人々を魅了しつづけてきたルビーは「宝石の女王」と呼ばれ、勝利と情熱、美を象徴する石。
情熱を感じるルビーの美しい深紅の色彩と輝きは、古来より魔除けや威厳の象徴として、時には秘薬としても珍重されてきました。
クレサンベールのルビーの魅力、それは、天然ルビーの中でも、最も良質であるとされるミャンマー産「ピジョン・ブラッド」の色合いとほぼ同等です。
ルビーの持つ妖艶な光輝(てり)と、深紅の色彩と、純度の高い透明感を見事に表現しました。
ルビーは、女性らしさを演出したいときに最適なジュエリーです。特別な日にぜひ身に着けてみませんか?
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