サファイアの長い歴史
サファイアは旧約聖書の中にも登場し、当時から高級品として認められていたことが記されています。
また古代のペルシャではサファイアは大地を支える石で、青空は大地のサファイアを反映したものだという伝説もあり、
「神に最も近い石」だとも記されています。
「神に最も近い石」という評価は、中世のキリスト教社会にも受け継がれ、指にブルーサファイアのリングをつけると、
神の意志をこの世に伝えることができるとされ、歴代のローマ法王はこぞって大粒のブルーサファイアリングを
作らせるのが慣わしとなったといわれています。
そんな神聖なブルーに輝くサファイアが、実は、対照的な燃え盛るルビーと同じ性質の石だとわかったのは18世紀の後半になってから。
フランスの研究者によって両者ともコランダムに属する石だという事が判明し、宝石愛好家たちを驚かすことになったのです。
サファイアの産地について
インド・カシミール産
ブルーサファイアで最も高く評価されているのが、インド・カシミール産のコーンフラワーブルーという色。
コーンフラワーブルーは、矢車草の花に似た深く柔らかい青色に輝くことから名付けられたものです。
ですが今や殆ど産出されなくなり、危険な紛争地帯となっていることもあり、
今後の産出も期待できず、幻の逸品といわれています。
ビルマ産
ビルマのモゴク鉱山で産出されるサファイアのなかにも透明度の高い、深いブルーサファイアがあり、
高い評価が与えられています。カシミール産同様に、エンハラスメントとして「焼き」の後処理を行わなくとも
深い青色に輝く高品質ブルーサファイアが産出されますが、現在では良質のものは採り尽くされたともいわれています。
マダガスカル産
カシミール産やビルマ産に代わる良質のブルーサファイアの産出地として期待が集まっているのがマダガスカル。
良質のサファイアがアンデラメナ、ムラマンガ、イラカカなどの鉱山で採掘されています。
色味はカシミール産に近いものの、1カラットを超える大粒のサファイアの産出は少なくなっています。
スリランカ産
現在、世界の市場に安定した供給を果たしているのがスリランカ産のブルーサファイアです。
一般的に色がやや薄いものの透明度が高く、輝きの点で優れているものが多く産出されています。
コーンフラワーブルーのサファイアとは対照的に弱い光のもとで美しく映えるのが特徴です。
サファイアの後処理について
自然界から産出される天然サファイアの殆どに、加熱処理が施されています。
これは、原石に見られる微妙な汚色や濁りを消して、サファイアのもつ本体の色を引き立てる軽度のものから、
白色の原石からブルーに変化させるように、全く異なった色へと変化させるまでのものまであります。
クレサンベールサファイアは、人工的に結晶させた後の加熱処理は行っておりません。
そのため、サファイア本来の美しさを半永久的にご堪能いただけます。
サファイアの保管とお手入れについて
着用後は宝石箱に仕舞い込む前に、汗や脂をふき取ることをおすすめします。
市販されているセーム皮(鹿皮)は宝石の表面を傷つけることなく、汚れをふき取ることができるお手入れ用品。
ほかにもシリコンクロスやセルベットでもOKです。
セーム皮でも取れないサファイアやルビーの汚れは、ブラシで丁寧に落とすこと。それでも汚れが取れない場合は、
洗面器にぬるま湯をため、そこに中性洗剤を2~3滴たらす。そこに宝石を入れて軽くふり洗いを。
それでも落ちない場合や、汚れが特に目立つ箇所があれば、中性洗剤入りのぬるま湯に入れたあと、
歯ブラシで軽くこすると美しさが見事によみがえります。
その後は他のジュエリーとぶつかり合うことを避け、1点ずつケースに保管いただくことが大切です。
クレサンベールサファイアの歴史
最初のクレサンベールサファイアの誕生は1981年2月のパパラチアサファイア。
サファイアの王道とされるブルーサファイアの開発には困難を極め、
パパラチアサファイアの誕生から実に6年以上を要し、1987年の5月に誕生致しました。
その後は2000年にスターサファイア、2002年にバイオレットサファイアに至るまで、
現在のodollyサイトでは、実に9種類ものサファイアを販売しております。