冠婚葬祭をはじめフォーマルからカジュアルまで、コーディネートがしやすいことで、身近な定番のジュエリーとなっているパール。そんなパールにはどんな意味が込められているのでしょうか?
パールに込められた意味やその魅力について、おすすめのパールジュエリーとともにご紹介いたします。
パールの語源・由来
その形から「洋ナシ」を意味するラテン語の「ピルラ(perla)」や、二枚貝を意味する「ペルナ(perna)」からつけられた、など諸説あります。
和名はとても聞き慣れている「真珠」です。山でとれる美しい石を“玉”、海でとれるものを“珠”といい、そこから名づけられたとされています。
パールに込められた意味
年齢に関係なく身に着けられ、とても馴染み深い宝石でもあるパール。いったいどんな意味が込められているのでしょうか。
宝石言葉に秘められる意味
パールの石に込められた意味には「健康・無垢・長寿・富・純潔・円満・完成」などがあります。
愛情の象徴
好きな人とを引き寄せあい、愛し合うというような意味合いを持ち、大切な家族や友人、仲間など身内に対する愛情の象徴です。パールのネックレスは、切れ目なく円を描くその形から、縁を結ぶとされ、多くの人に愛されてきたのです。
涙の象徴
パールは「月の涙」や「涙の象徴」ともいわれています。そのためか、ある国の女王が葬儀の際にパールを着用し、上流階級の婦人たちもそれにならったのがきっかけとなり、パールがポピュラーになったのだといわれています。
「涙の象徴」とされるパールを身に着けることは、故人や遺族への敬意の現れにもなるといえるでしょう。
強い守護力
パールは、邪気をはらって持ち主を守るともいわれ、強い守護力があります。昔から船乗りや漁師など、海難事故にあわないようにお守りとして重宝されていました。
弔事・葬儀に黒色のパールが一般的に利用されるのも、お守りとしての意味合いもあるのかもしれません。
結婚30年目に迎える「真珠婚式」
結婚30周年の記念日に「真珠婚式」というのがあります。真珠のジュエリーなどをプレゼントしたり、真珠をひとつぶだけ贈るなどというのもお洒落で、いい思い出にもなりそうですね。
パールの特徴
真珠は古来より、無垢で清らかなイメージと、その気品ある輝きから、世界中の人々に愛され親しまれてきました。
ヨーロッパでは「成人する娘にパールネックレスを贈る」という習慣があるそうです。歳を重ねても、どんなシーンでもずっと使い続けられるジュエリーとして、パールのネックレスは時代を超え、世代を超えて愛されています。
パールができるまで
アコヤ貝などの貝類から、偶然生み出される宝石がパールです。貝の中に入ってきた異物などを吐き出せなくなると、身を守るためにカルシウムとたんぱく質の層で包んでいきます。そうしてパールができあがります。
海の中で生まれ育ち、貝という生命体が生み出した、活力溢れるエネルギーが、ストレスで疲れた心やからだを癒してくれることでしょう。
パールの評価基準について
青い海の中、長い時間をかけて生み出される宝石、パール。そのパールはどのような基準で評価されているのでしょうか?
パールには、巻き、形、光沢(てり)、キズの4つの評価基準があります。それぞれ詳しく見てみましょう。
【巻き】
真珠層の厚みのことで、最高級の0.4mm以上に始まり、0.3mm、0.2mm、0.1mm、0.1mm以下と分けられます。
【形】
パールの形は品質の高い順から、真円を形作るラウンド、楕円などの形をしたオーバル、丸くない凸凹のある形をしたバロックと、3つの系統に分けられます。
【光沢】
パールは光沢の強さによって、最強、強、中、弱の4つにランクが付けられます。最強ランクの光沢は、反射によるオーロラ効果をうみだし、彩り豊かな美しい輝きを見せます。
【キズ】
パールに見られるキズについては、微、少、多の3つに分けられ、もちろん少ないほど評価が高くなります。
さらにパールのネックレスについては、この4つの評価基準に加え、連相(真珠の統一具合)が評価されています。
パールはまさに一生ものの宝石
パールは扱いやすく、どんな装いにもコーディネートしやすいところから、たいへん魅力的な宝石のひとつです。一連の真珠ネックレスは流行りすたりがなく、冠婚葬祭などの人生の節目で欠かせないため、まさに一生もののジュエリーとなるでしょう。
普段使いからフォーマルまで、どこへでもつけていけるので、確かな品質のパールなら一生お使いいただけます。大人のジュエリーとしても人気のパールは、お祝いの品としてもとっても喜ばれるのでおすすめです。お子様やお孫様の成人の記念日に、パールを選んで最高の贈り物にしてみてはいかがでしょう。