アメジストのもつ意味と効果について
アメジストの名前の由来は、「お酒に酔わない」という意味の古代ギリシャ語「amethystos」からきていると言われ、身に着けるとお酒に酔っぱらわないと信じられてきました。 神話においても、純白の石と化した乙女アメジストが酒の神バッカスによって注がれたワインで紫色の宝石になったことから、別名バッカス・ストーンとも呼ばれています。 「禁酒」「理想」「誠実」「平和」の象徴とされ、暴飲暴食、泥酔、毒からのお守りとされています。 季節のイメージが異なり、採れる宝石の種類の違いなどにより、国別に変化する誕生石ですが日本をはじめ、アメリカ、イギリス、フランスなど多くの国がアメジストを2月の誕生石としています。和名を「紫水晶」と言い、その優美な「紫色」は古代より最も地位の高い人が身に着ける事のできた色であり、高貴な色として好まれています。 アメジストジュエリーを身につけることで、安らぎや癒しを与え、マイナスのエネルギーを浄化して、持つ人の心に平安や希望を与えてくれる効果もあります。集中力や直感力を高めるパワーも持っているとされていますので、仕事上でのインスピレーションを得たい時や何かに集中して取り組みたい時にアメジストジュエリーを身に付けると、能力を発揮できると言われています。 射手座の星座・そして2月の誕生石として知名度が非常に高い宝石であり、アメジストは多くの人に愛されてきました。
アメジストの主な産地
ブラジル産
世界でもっとも産出量が多いのがブラジル産アメジストです。産出鉱山が多数あるブラジルでは、幅広い品質のアメジストが産出されます。大きいけれども色の淡いものや、黒みを帯びてしまい色の鮮やかさにかけたものも多く産出されています。シトリンの加工にはブラジル産のアメジストが多く使われています。
ウルグアイ産
ウルグアイ産アメジストは紫色が均等ではなく、色が一部に集中しているものが多く産出されています。
これをカラーバンド、色溜まりと言います。
ブラジル南部から産出されるアメジストに似ているのが特徴です。
ザンビア産
ザンビア産のアメジストは色が濃く、魅力溢れる紫色が産出されています。
1980年代初頭から産出が本格化し、良質なアメジスト産地として知られています。
アメジストの選び方
アメジストの品質の善し悪しのポイントは色の深さ、透明度の高さ、色ムラ、肉眼で見えるキズの有無で判断していきます。ライトジュエリーでは、淡めの色でも良いのですが、軽く見えてしまう傾向があるため、黒くなりすぎず、淡すぎない色目がおススメです。
アメジストのお手入れ方法
着けた後は柔らかい布で拭いてジュエリー専用ボックスなどに保管するようにしてください。その際、ジュエリー同士が重なり合って傷が付かないようご注意ください。また、アメジストは日の光に長い時間さらされ続けるとその色が無くなってしまうものがあります。光の中の紫外線が宝石の中に入ると、結晶の構造によってはそのエネルギーが結晶に色を形成している構造を破壊してしまうことから起きます。年単位という時間であり、その積算時間や保管状況によって程度は大きく異なりますので、アメジストは使わない場合は、必ず暗いジュエリー専用ボックスなどの保管する事をおススメします。
人類とアメジストの歴史
もっとも古くから人類がかかわってきた宝石がアメジストであり、ヨーロッパでは2万5000年前の遺跡からアメジストの装身具が発見されています。エジプトでは紀元前3100年ごろ、古代ギリシャ時代や中世にも貴重な宝石として重宝されていたことがわかっています。世界各地での新鉱山の発見や増産によって、高品質でありながら入手しやすい宝石のひとつとしてアメジストは人気を博し、現在に至っています。