ローズカットダイヤモンド
コレクション

まるで蝋燭の灯がゆらめくような輝きを放つローズカットダイヤモンド。平らな底面を持ち、中央に向かって高さをつけながら三角形のカット面が組み合わされるその形が、まるでバラのつぼみのように見える事から、ローズカットと名付けられました。

ローズカットは、ダイヤモンドでダイヤモンドをカットする職人技によって仕上げられています。初期の研磨技術では、採掘された原石の形に合わせて研磨されましたが、次第に研磨面が増え、複雑なカットに進化していきました。

15世紀に誕生したといわれるローズカット。長い歴史が育んだ、他には無い優美な輝きをご堪能ください。

ローズカット
ダイヤモンドとは

ローズカットダイヤモンドが
人気の理由

上品で落ち着いた輝きを放つローズカットダイヤモンド。最も有名なブリリアントカットとは対照的な魅力があります。

ブリリアントカットは光の入射角や屈折率などを数学的に計算し、ダイヤモンドの内部で光が複雑に反射することで、七色の光沢を放ち、見る人を魅了します。

一方ローズカットは、様々な角度にカッティングされた三角形のカット面により、原石の持つ純粋な美しさをバラエティー豊かに輝かせます。全てのカット面が三角形という特徴的をもつローズカットダイヤモンド。その控えめな輝きが、逆にカジュアルで日常使いしやすいことも人気の理由です。

時代を超えて今もなお愛されているローズカットの魅力は、ブリリアントカットとは対照的なところにあるのではないでしょうか。

高品質ダイヤモンドのみを厳選

大きめのカット面により、天然ダイヤモンドのもつ透明感を存分に味わえるローズカット。しかし、逆にいえばダイヤモンドの色や不純物に対して、細かなカットによる”ごまかし”が効かないという側面もあります。

そのため、今回のローズカットダイヤモンドコレクションでは、カラーは無色のFカラー以上、クラリティ（透明度）はエンゲージリングにも選ばれるVSクラスのダイヤモンドのみを使用。ダイヤモンドの鑑定書と共にお届けいたします。

カラーグレーディングスケール

クラリティグレーディングスケール

仕上げとカラーが引き出す
ローズカットの魅力

今回のローズカットコレクションでは、つるんとした輝きが美しい鏡面仕上げと、アンティークな風合いで落ち着いた雰囲気が魅力の艶消し仕上げ、対照的な２つの表面仕上げをご用意致しました。

カラーは、ジュエリー界で最も歴史の長いイエローゴールドと、アンティークジュエリーではローズゴールドとも呼ばれるピンクゴールドの2色に加え、かつてはゴールドよりもずっと高価だったため、アンティークジュエリーの中でも特に希少とされたプラチナの3種類をご用意。

それぞれが異なる魅力を持ち、貴方の個性をより一層引き立ててくれるでしょう。

ローズカットは
カラット数より大きく見える？

上の写真に写る2つのダイヤモンドは同じカラット数(重量)ですが、左側のローズカットダイヤモンドの方が、一回り大きく見えるかと思います。

ローズカットの嬉しい特徴として、同じカラット数で比較したときに、ラウンドブリリアントカットと比べて大きく見えるという点があります。

大きく見える理由は、ローズカットにはパビリオンがない分、クラウン部分の表面積が大きくなるためです。

パビリオン部分が無いことにより、光の反射が少なくなり、落ち着きのある上品な輝きをお楽しみいただけます。

現在では、ダイヤモンド以外にもルビーやタンザナイトなど、様々な宝石にローズカットが施されています。

人類最古のダイヤモンドの
カッティングは？

ダイヤモンドが誕生したのは生まれたばかりの溶岩だらけの地球。南アフリカの鉱山で見つかったものが最も古く、およそ45億年前のダイヤモンドと言われています。そのため、最初のダイヤモンドは地球の誕生とほぼ同時にできたと考えられています。

ダイヤモンドは地底の岩石に含まれる炭素が高温と高圧によって、偶然に結晶化したものです。火山の爆発によって地表近くに運ばれたことで、紀元前7、8世紀頃に初めて発見されました。

当時はダイヤモンドをカットする技術がなかったため、原石そのままのダイヤモンドは、ルビーやエメラルドよりも価値が低いものだったと言われています。しかし、15世紀のベルギーでダイヤモンドをダイヤモンドで研磨する方法が見つかり、その美しさが認知されるようになりました。

ダイヤモンド原石の八面体を半分にカットし研磨するこの方法は「テーブルカット」と呼ばれ、最古のダイヤモンドカットとされています。その後、「ローズカット」や「ブリリアントカット」などが開発され、ダイヤモンドの価値は急速に高まり、人々に愛される宝石へと変わっていきました。

ローズカットダイヤモンド
コレクション