ダイヤモンドのように輝くガーネット

深い赤色の石のイメージが強いガーネット。
果実のような生命力ある赤から、「柘榴(ざくろ)石」という和名も付いています。
しかし、ガーネットというのはケイ酸塩鉱物の総称で、
結晶となる際の金属元素の組み合わせによって
無色・黄・褐・赤・緑・黒と様々な色合いを見せる石なのです。
その色の数は40種類以上にものぼります。

種類の豊富なガーネットの中でも、ほとんど市場に出回ることがなく
最も希少価値が高いのが、美しいグリーンの輝きを持つ「デマントイドガーネット」です。
ロシアのウラル山脈で発見されたこの鮮やかなグリーンの輝きは、
ダイヤモンドに似た煌めきを放つことから、
オランダ語で「ダイヤモンドのような」という意味の「デマント」に由来し、
「デマントイド」という名前が付けられました。

まばゆく鮮やかなグリーンの色彩

デマントイドが眩い輝きを放つのは、ガーネットグループで最高を誇る
高い屈折率と、ダイヤモンド以上の分散度を有するためです。
ダイヤモンドが輝くときに見られる虹色の光は「ファイア」と呼ばれますが、
デマントイドもこのファイアを持ち、華やかでキラキラとした輝きを楽しむことができます。
良質で鮮やかなグリーンを有するデマントイドは産出量が減っているため、今後も希少価値が高くなると言われています。