ローズカットダイヤモンド
コレクション

クレサンベールは「模造宝石」ではありません。
「本来の宝石がもつ、最高に美しい宝石の”色”を身につける喜びを提供したい」という想いから、京セラの技術で生み出す再結晶宝石は最高の宝石が生まれる理想的な環境を追及し時間をかけて丹念に結晶を成長させて創りだされています。
そのため、不純物が少なく、天然では非常に稀少とされる高い色調と透明感の宝石が生まれます。
こうして生まれた宝石の原石は厳しい品質検査によって厳選され、最終的に育成された再結晶宝石のうちたった数%程度だけがクレサンベールになる資格を得ます。
クレサンベールと天然の宝石には、化学的・物理的・光学的性質にほとんど違いがありません。

ローズカット
ダイヤモンドとは

クレサンベールができるまで

クレサンベールは京都の京セラの工場にて全ての育成を行っています。
下記製法をベースとして、結晶品質を重視した京セラのノウハウを活かし、内包物が少なく、大きくカットできる原石を育成しています。

採掘

まずは自然の環境で原鉱石をします。そして原鉱石の中でも良質なものを使用できるよう、1つ1つ手に取り確認しながら厳選していきます。

精製・育成

天然の宝石は何万年という月日をかけて結晶し採掘されますが、その希少性から価格は高騰し、なかなか手が届かないもの。
クレサンベールは天然ではなかなか出会うことの出来ない、最高級品質の宝石をより多くの人に楽しんで頂きたいという想い一心で、育成技術を高めてきました。

宝石が育つ理想的な環境を維持するために、人とコンピュータ制御によって常に良質の宝石が生まれる理想的な環境を整備しております。
とはいっても、科学技術はあくまでも環境を整えるサポート役に過ぎません。 結晶が美しく育ってゆく過程は、石そのものにゆだねられています。ここから厳正な品質検査を重ねていきます。

チョクラルセキー法

ルビー/サファイア/アレキサンドライト/クリソベリルの精製方法

一般的によく知られている、外周のみ着色されるベルヌーイ法に比べ、チョクラルスキー法は全面に着色し、成長縞も少なくきれいに仕上がります。
また、結晶サイズも大きく成長するため様々なカットに適した製法です。

フラックス法

エメラルドの精製方法

一般的によく知られている、外周のみ着色されるベルヌーイ法に比べ、チョクラルスキー法は全面に着色し、成長縞も少なくきれいに仕上がります。
また、結晶サイズも大きく成長するため様々なカットに適した製法です。

カッティング・仕上げ

厳選したクレサンベールですが、天然石と同成分の品質であるため、精製工程でインクルージョン(内包物)そのものを無くすことはできません。
ここでは、そのインクルージョンを避けながら、良質な色合いの部分だけを取り出していくことが重要となります。
また、途中に何度も品質チェックをしながらの作業となるため、1石1石を私達、研磨士の手作業で行います。

厳正な品質検査

さらにそこから１つ１つ熟練の鑑定士による品質検査をしていきます。
GIAに準拠した判断基準を採用し、確かなグレーディングを行います。

そして最終的に宝飾品として製品化されるのは、育成された再結晶宝石のうちたった数％程度です。徹底した品質管理、美しさを追求する情熱、それらを可能にする技術。クレサンベールは天然宝石と同一成分・同一構造をもちながら、不純物が少なく、天然宝石ではめったに見ることのできない美しい色調と透明感が実現できるのです。1石1石、熟練した職人の手によって磨きあげる丹念な手作業がおこなわれ、良質な天然石に匹敵する輝きが実現します。

環境への取り組み

宝石鉱業の分野においては、強制労働、児童労働等の人権問題、犯罪組織の収益源という問題、環境問題などが指摘されています。
京セラはこれらの問題を真摯に受け止め、人々や環境、社会に配慮した持続的な宝石の育成を推進しています。

人・社会への配慮

私たちはクレサンベールの育成を通して人や社会に関わる様々な問題への介入を防止しています。

コンフリクトフリーへの姿勢

クレサンベールオパールは採掘を必要としません。
また、その他のラボグロウン宝石に関しても、希少な資源である宝石の採掘作業をしません。
その宝石と同じ成分をもちながらも、結晶の仕方や透明度が劣り宝石とはなりえなかった豊富な資源の原鉱石を精製し、持続的な宝石育成を可能にしています。
私たちはこれら原鉱石に対しても、「武装集団の資金源となる紛争鉱物、その他の人権侵害などのリスクを持つ金属を使用した材料、製品などを購入しない」とする方針を掲げています。

MADE IN JAPAN

クレサンベールの育成は全てISO14001を取得した日本国内の工場で行われています。厳しい基準を満たし、環境への影響を最小限に抑える事業活動を行っていると国際的に認められた企業だけがISO14001を取得できます。労働環境への配慮とともに、ジャパンクオリティの高い品質を世界へ発信してまいります。

人への配慮

製造の際の原材料や化学物質の管理を徹底し、EUで定められているREACH規則、RoHS指令に対する認可を取得しています。
詳細はこちら

環境への配慮

希少石採掘の設備等にかかる莫大なエネルギー量や温室効果ガスの排出は不透明で、カラーストーン業界の環境への影響に関してはかなりの不確実性が残っています。
京セラグループでは気候変動対策を重要課題と認識し、長期環境目標として、2019年度比で2030年度に温室効果ガス排出量46%削減を設定し、省エネルギーの徹底、再生可能エネルギーの導入実証実験などによる技術開発を進めています。
クレサンベールの育成過程においては、環境省が排出量削減対象と定める温室効果ガス6種のうち、CO2を除く5種の排出はゼロとなっています。
CO2排出量についても他の事業部門に比べて比較的小さいと認識しており、引き続き製造・営業現場でのエネルギー使用を最適化し、自然環境への影響を最小限に抑えることに取り組んでまいります。

またクレサンベールの育成には、希少石の採掘ではなく豊富な資源を利用していることで、宝石の採掘現場で起こりうる環境への影響(生息地の喪失、動物種への病気の蔓延、絶滅危惧種の減少、人間と野生生物の対立の増加、水質の低下、土地と水界生態系の破壊)を最小限に抑えています。
さらに、工場の排水を適切な処理をせずそのまま川や海へ流してしまうと、自然環境に悪影響を及ぼします。京セラのラボグロウン宝石を製造する工場では、工場内に排水処理施設を設置しており、国、および市町村の定める排水基準を適切に遵守しています。