天然石のガーネットの特徴

ガーネットは赤い色で有名な天然石ですが、実はいろいろな色があります。硬度が高く、粒の細かいガーネットの天然石としての特徴についてまとめました。

天然石とは

天然石は人工的に作られていない、天然にできた鉱物や岩、石の総称です。石ころなども天然石になってしまうのでしょうが、一般的には装飾品として使える鉱物に対して天然石の名称が使われます。

ガーネットは装飾品としての価値も高く、間違いなく天然石だといえます。

ガーネットの特徴

ガーネットはケイ酸塩鉱物のひとつで、主にケイ素を含む鉱物です。ガラスのように光沢があり、透明度が高いものに高い価値がついています。

モース硬度は6.5~7.5で高い硬度を持っているのが特徴です。昔から装飾品として使われていますが、粒の小さいガーネットは紙やすりなどの研磨剤として使われています。

宝石としてのガーネット

宝石としてのガーネットには、次のような規定があります。

  • 希少価値があること
  • 外観が美しいこと
  • モース硬度7以上
  • 天然石であること

硬度を基準としているのは、劣化の原因である砂埃に多く含まれる石英以上の硬度を持つことで、宝石としての美観を長く保つため。

また、ガーネットは、宝石の取引の上で「硬度や希少性、外観の美しさを基準として選定した宝石群」である貴石のひとつであり、宝石として高い評価をされている天然石だといえるでしょう。

ガーネットの産地

天然石のガーネットはインド、スリランカ、チェコ、ロシア、東アフリカ、アメリカ、ブラジルなど全世界で採掘されています。

ガーネットの種類

ガーネットを形成するケイ素に他の成分が混ざることで石の色が変わるため、「ガーネットの色はこれです」と言い切れないほど、多くの色を持つ天然石です。その色の数は40種類以上にものぼります。

おおまかにはガーネットは7種類に分類できますが、現在、日本で販売されているのは以下の5種類です。

アルマンダイトガーネット(アルマンディンガーネット)<赤茶>

深い黒みがかった赤色のガーネットは、最もポピュラーなガーネットといえます。主な産出国はインド。

パイロープガーネット<血赤色>

見た目はアルマンディンガーネットとよく似ていますが、成分が異なります。

ロードライトガーネット<赤紫色>

薔薇に近い紫がかった赤色をしている、人気の高いガーネットです。

スペッサルタイトガーネット(スペサルティンガーネット)<オレンジ色>

オレンジ色が特徴のガーネット。スリランカやミャンマーで産出されています。
鮮やかな色が柑橘類の果物・マンダリンに似ていることから「マンダリンガーネット」とも呼ばれています。

グロッシュラーライトガーネット(ツァボライト)<緑色>

緑色のガーネット。1968年にアフリカ・ケニアで初めて見つかった、まだ新しい宝石です。同じ緑色でも、デマントイドとは違うグループに分類されます。主な産出国はケニアで、深い緑色で透明度の高いものが高評価です。

デマントイドガーネット<緑色>

黄色味のある緑色をしているガーネットで、ロシアのウラル山脈で発見されました。
ダイヤモンドのような輝きがあることからこの名前が付けられました。宝石学上、デマントイドにのみ存在すると言われている「ホーステイル・インクルージョン」と呼ばれる馬の尾(ホーステイル)に似た繊維状のインクルージョンが見られることもあり、とても希少価値が高いガーネットです。

宝石の価値のあるガーネットをお手元に

天然石といっても、安価で手に入るものや質の劣るものもありますが、ガーネットは宝石としても価値の高い天然石です。

高品質なガーネットは、ガラス質の光沢が美しく、透明感があります。色の種類も豊富にあるので、自分にあった色を選ぶことができるのもガーネットの特徴です。

同じ宝石でも、まったく異なる色合いを見せてくれるのがガーネットの魅力のひとつ。選ぶ際は、ぜひ絶妙なカラーの違いに注目してみてください。

MJC&ODOLLYでは、熟練バイヤーが高品質のガーネットを選出し、ジュエリーとして提供しています。1月の誕生石でもあるガーネットを是非、身につけてみてはいかがでしょうか?

ガーネットジュエリー
#ガーネット#豆知識Mjc-odolly