昔は男性の石だった?ダイヤモンドのもう一つの石言葉

エンゲージリングの主役、ダイヤモンドの石言葉といえば「永遠の愛」が思い浮かぶ方も多いでしょう。

でもじつはダイヤモンドには、他にもいろいろな石言葉があり、なかでもとくにダイヤモンドの特質を象徴している言葉が「不屈」。

今回は、この「不屈」という石言葉に込められた、ダイヤモンドの意味についてのお話です。

ダイヤモンドのたぐいまれな硬さから生まれた石言葉

地球に存在している天然の宝石の中では、いちばん硬いことで知られるダイヤモンド。

今のように技術が発達していなかった古代には、あまりに硬すぎて工具の刃が立たず、加工しづらいことから「征服されない」という意味のギリシャ語「アダマス(adamas)」という名で呼ばれる石でした。

現在のダイヤモンドという名前は、このアダマスに由来すると言われています。

このようなダイヤモンドの「征服されない」ほどのたぐいまれな硬さ、つまり「何ものにも負けない、屈しない」という性質から生まれた石言葉が「不屈」というわけなのです。

男性が好んで身につけた不屈のお守り

ダイヤモンドはその硬さゆえに、旧い時代においては今のような美しい宝石に磨き上げることができませんでした。

そのため石の表面が白っぽく曇っていたこともあり、意外にもダイヤモンドは宝石としての価値はかなり低かったのだとか。

また、かつてダイヤモンドと言えばインドでしか採れないものだったので、とくにヨーロッパでは、はるか遠くの異国からやってきた神秘的な石というイメージが一般的だったのです。

そうしたことから、当時のダイヤモンドの位置づけは、現代のようなジュエリーというよりも、むしろ男性が戦いのお守りとして身につける、魔術的な意味を持つ石とされていたようです。

そして「不屈」であることから、ダイヤモンドは「正義」のもとに「勝利」をもたらすともされ、それらも同様にダイヤモンドの石言葉となりました。

カット技術の進歩で「永遠に輝く宝石」に

中世ヨーロッパの時代になり、ようやくダイヤモンドを磨いて輝かせる技術(カット技術)が進歩しはじめると、ダイヤモンドは女性を美しく華やかに飾る宝石として、その価値が高く認められるようになりました。

その輝きは何にも負けない硬さに守られ、いつまでも曇ることがないことから、ダイヤモンドは「永遠」の象徴となります。

15世紀の中頃には、オーストリアの大公マクシミリアンが婚約者マリーにダイヤモンドの指輪を贈ったことが始まりとなって、ダイヤモンドの婚約指輪が広まりました。

こうしてダイヤモンドは「永遠の愛」という石言葉を持つようになったと言われています。

愛も不屈の精神で

現在では男女を問わず人気のジュエリーとなったダイヤモンドは、「不屈」と「永遠の愛」という石言葉をあわせ持つ宝石。

両方の石言葉をとって“何ものにも屈しない強い愛”という意味にとらえれば、たとえば遠く離れて暮らす恋人同士のふたりには、心強い愛のお守りとなってくれることでしょう。

また、一度は玉砕した相手にもう一度アプローチするときも、そんな不屈の精神の助けとなるかもしれませんね。

恋するふたりの間に、ぜひ京セラジュエリーショップ「オードリー」の天然ダイヤモンドを。

京セラのダイヤモンド
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