黒色(ブラック)の宝石

宝石の王様であるダイヤモンドの中に、鉄鉱石やグラファイトといった黒色のインクルージョンが入り込むことで黒く見えるものがブラックダイヤモンドです。
硬度が高いダイヤモンドの中でも特に重厚感のある見た目で、存在感は抜群です。
「成功、自信」という力強い石言葉を持ち、身に着けると前向きな気持ちにさせてくれそうな宝石です。

ヘマタイトは「勝利へ導く石」と呼ばれることがあります。古代ローマでは戦いの神マルスの加護が受けられると信じられ、戦場でのお守りとして身に着けていたそうです。その名残から、現代でも勝負強さを発揮できる宝石として親しんでいる人も多く、自信を持ちたいときや夢の実現に向けて挑戦しているときに身に着けるとパワーを与えてくれそうな宝石です。

ヘマタイトの原石はやや武骨な印象を与えますが、丁寧に研磨することで鏡のように美しく輝きます。

同じ漆黒の宝石としてオニキスともよく似ていますが、オニキスが鏡のような光沢を持つのに対し、ブラックスピネルはキラキラと光り輝くのが特徴です。
お手入れがしやすい宝石なので、普段使いからフォーマルな場まで幅広く活躍します。

磨き上げることで、鉄のような美しい艶が出る黒サンゴ。
上品な輝きで落ち着いた大人の魅力を引き出してくれます。深い海の中で育ち、凛々しさとたくましさが感じられる宝石です。
また、サンゴは軽量なので、長時間身に付ける場合でも使いやすいのが特徴的です。

有名なのは、ハワイのブラックコーラルです。1958年にダイバーがマウイ島で発見したのをきっかけに、ハワイ州の公式の宝石に認定されました。稀少な黒サンゴを絶やさないため、ハワイ州では深海にコロニーをつくり、持続保存が可能な形で採取が続けられています。

ジェットとは、海底に沈んだ樹木が長い年月をかけて圧縮されて炭化し、化石となったものです。かつてはコハクの一種だと考えられていたため、現代でもその名残で「黒コハク」と呼ばれることがあります。
漆黒で上品な美しさを持ちながら、樹木が原料のため非常に軽く身に着けやすいのが特徴です。

1861年、ヴィクトリア女王の夫アルバート公の死により、モーニングジュエリー（喪に服する期間に身に着ける装身具）と定められたジェットは、イギリスを中心にヨーロッパで大流行し、世界中に広まったといわれています。

黒蝶パールとは、クロチョウガイを母貝としたパールです。
「黒真珠」「タヒチアンパール」などと呼ばれ、パール独特の光沢を持ちつつ、シックなブラック系の色味で大人の上品さを与えてくれます。同じ黒蝶パールでも、赤みを帯びたレッドブラック、青みがかったダークブルーなど、絶妙な色の違いがあるのも特徴的です。
冠婚葬祭やお子様の入学式・卒業式といったフォーマルな場にも使え、さまざまなシーンで幅広く活躍します。

黒は力強い印象だけではなく、どんな色にも染まらないため、自分を曲げない芯の強さを感じさせる色です。普段からダークカラーのファッションを好まれる方はもちろん、「大人らしい気品や落ち着きがあるように見られたい」という方にもおすすめなのが黒色のジュエリーです。
一つ身に着けるだけで、凛とした大人のイメージに変えてくれるかもしれません。