長崎に古くから息づく“べっ甲細工”。
NAGASAKI Day One はその工程を、グラフィックソフトによるデザインとレーザーカッターを用いた切削加工とで現代的にアップデート。
“長崎光細工鼈甲”と銘打ち、優美なラインと繊細なエッジが美しい製品の反復生産に挑んでいます。
その試みは日本で初めて、そして唯一無二（※2024年10月現在）のもの。
べっ甲細工のさらなる可能性を追求するとともに、
新たな道を拓く取り組みです。

デザイナー：小山貴之

Webデザイナーという職種が定着し始めた頃からインターネット業界に身を置き、ホームページ制作に携わってきました。

“長崎光細工鼈甲”の誕生は、50年以上に渡り腕を磨いてきた熟練のべっ甲細工職人さんとの出会いがきっかけです。伝統的な手法による製作過程を興味深く拝見しつつ「自分ならどうする？」と考えを巡らせるうち、レーザーカッターを用いての「伝統産業のDX」を思いつきました。

数ヶ月の試行錯誤を経てなんとか満足のいく結果を得られた際、その成果物を手に取った職人さんから「面白い、もっとやってみなさい」とのお言葉をいただくことができました。

その言葉を励みに2023年より〈NAGASAKI Day
One〉という看板を掲げ、孤軍奮闘しています。