サファイアは「青」を語源として地球の青、宇宙の青として最も神に近い石とされてきました。
ルビーと同じコランダムの石ですが、なぜか対照的に澄んだ美しいブルーに輝き、
旧約聖書の中に登場するなど、古くから人々に愛されてきました。
また、サファイアには色とりどりなカラーバリエーションがあり、
青以外のサファイアは「ファンシーカラーサファイア」と呼ばれています。
クレサンベールのブルーサファイアは、インドのカシミール産のコーンフラワーブルーと呼ばれる矢車草の花の色目とされ、非常に高い評価を受けています。
いつの時代も静かなる強さを固持し、気品漂うブルーの光は、
ヒーリング効果を持ち、心の安らぎと誠実な心を育むパワーの源として愛され続けています。
同じコランダムの宝石に関わらず、七色のカラーバリエーションに富んでいるファンシーカラーサファイア。
イエロー、グリーン、ピンク、バイオレット・・・まるで雨上がりの空に架かる虹色のカラーバリエーション。
ファンシーカラーサファイアの透明感のある美しさ、光を受けて色彩に輝く眩しさは、
ブルーサファイアの持つクールな美しさとは一線を画すもので、決して引けをとりません。
パパラチアは、希少性から「King of Sapphire(サファイアの王)」とも呼ばれ、ファンシーカラーサファイアのなかでも、特に希少性が高いとされています。
ピンクがかったオレンジ色の光は、 荘厳さと慈悲深さを感じさせるとともに、独特の優しいあたたかさから忘れられなくなる貴石と称されています。
スミレの花の色を映したような美しい色と透明感に満ちたバイオレットサファイア。
紫色の宝石で最も希少で高価と言われています。
ルビーほど情熱の赤でなくとも、鮮やかなピンク色が魅力的なピンクサファイア。
その優しく気品漂う輝きに、女性なら誰もが心惹かれることでしょう。