人類がこの美しく澄んだ緑色の鉱石を発見したのは数千年前といわれており、
いつの世も人々はその石に特別な感情を抱き続けてきました。
深く心に染み入る透明感、ずっと見続けても飽きることのない純潔で高貴な佇まい。
いつしか他に比類のないこの石を、緑の石を意味する「エメラルド」と呼ぶようになったのです。
エメラルドの緑色は、汚れのない美しい南海の海底の色とも、新緑のみずみずしい木々の色ともいわれ、
人々に安らぎを与えてきました。そんな色合いのためか、
古くから5月の誕生石として「聖なる宝石」と形容され、世の人々を魅了し続けています。
「本来のエメラルドがもつ最高の美しい宝石の”色”を身につける喜びを提供したい」
との想いから生み出されたクレサンベールエメラルド。
最高の宝石が生まれる理想的な環境を追及し時間をかけて丹念に結晶を成長させているので、不純物が少なく、
天然では非常に稀少とされる高い色調と透明感のエメラルドが生まれます。
こうして生まれたエメラルド原石は厳しい品質検査によって厳選され、
最終的に育成されたエメラルドのうちたった数%程度だけがクレサンベールのエメラルドジュエリーになる資格を得るのです。
クレサンベールエメラルドと天然石のエメラルドは、化学的・物理的・光学的性質にほとんど違いがありません。
西洋のことわざで「キズ一つないエメラルドを得ることは、欠点のない人間を探すより難しい」といわれるエメラルド。
天然エメラルドの内部にはクラック(ヒビ割れ)やインクルージョン(内包物)がみられることが多く、
それらを目立ちにくくするため、ほとんどの天然エメラルドにはオイルや合成樹脂等の含浸処理が行われています。
クレサンベールエメラルドは再結晶化された後、天然エメラルドのような人工的な処理は一切行われておらず、
エメラルド本来の透明度や輝きがいつまでも変わることはありません。
また、世界最高級のエメラルドの宝庫とされる南米コロンビア・ムゾー鉱山のものと同様の色彩を放ち、
深い色合いと透明感のあるエメラルドとして、1975年の誕生以来、多くのお客様に愛され続けています。
クレサンベールエメラルドは色の均一性に優れ、インクルージョンも極めて少ないため、
自在で完璧なプロポーションのカッティングが可能です。
エメラルドのカッティング工程においてクラックやインクルージョンの部分から割れる危険があり、
どうしても敬遠されがちな58面体のラウンドブリリアントカットやペアシェイプブリリアントカット。
宝石本来の美しさを引き出すさまざまなカッティングを、クレサンベールエメラルドは可能としています。