ラボグロウンダイヤモンドのブランド立ち上げ秘話5

ラボグロウンダイヤモンドのブランド立ち上げ秘話⑤

道ってつけてるブランド名とか商品名って案外多いんだな…


Polaireとは真逆に渡る、ソルリエ名決定の苦労

さてさて、Polaireの話は先日書いた通り。あちらは最初に付けた名前が、なんと超有名ホテルと丸かぶりで、商標登録で見事にNG。(こういうのって公表していいのか?笑)
その経験があったので、Solrelierの名前はわりとスムーズにいけるだろうと思っていたのです。……が、やっぱりそう簡単にはいきませんでした。


ブランド名決定までの“現場のリアル”

  • 「ちゃんと意味がある単語」は、すでに商標が取られてたり化粧品のブランド名っぽかったり…
    商標の壁って結構高い。
  • 結果的に、3回(?いやもっとかも?)却下をくらいました。
    1回くらいなら驚かないんですが、実はネーミングと構想は同時進行。
    一度OKとなって情熱を注いだ構想が、却下で丸ごと水の泡になると…その顔、漫画のカイジ顔です(笑)。
  • 法務知財チームへの確認も時間がかかるため、早く判断したいのに「使えません」と言われるたび、
    渡された心血が泡になるような感覚を味わいました。
  • 最終的には「造語で考える方が早い」とのアドバイスをいただいて、これならいけるかも…と踏み切ることに。

Solrelierとは?

なんで3回も却下されるのか?
それは“道”がテーマだったから。
「道」をいろんな言語で探して申請したんですが英語もフランス語も軒並みダメ。
某ハイブランドとかぶってる…と言われたときは、「センスありすぎるやん」とツッコまれましたが、
さすがに歴史の差を感じました(笑)。

最終的に生まれたのは、“Sol”=地面、“Relier”=つなぐを掛け合わせた造語「Solrelier」。
「これまで歩んできた道」と、「これから進む未来」をつなぐ、まさに“未来へと続く道”を意味する言葉です。


コンセプト・デザインについて

このジュエリーは、

  • 過去から未来へとまっすぐに伸びるバーのデザイン
  • 「今この瞬間」を象徴するカラーダイヤの輝き
  • 地金とメレダイヤで“歩んできた道”と“これからの道”を表現
  • さらにフォークリング&非対称モチーフで“あなたらしさ”をプラス

……といった構成で仕上げています。
まるで“あなたの人生の道そのもの”みたいなデザインです。


コンセプトを支える考え方・引用

「未来は常に過去を変える」

私が個人的に大好きな小説『マチネの終わりに』には、「未来は常に過去を変える」というテーマがあります。
現在を理解しようとすると、どうしても過去の経緯に目を向けざるを得ない。
そして未来を思うことで、過去の意味もまた変わっていく。
――この考えにとても感銘を受けました。


このジュエリーは、ただ今を飾るためのものではありません。
過去を肯定し、未来に希望を抱き、その両方をつなぎ直すお守りのような存在。
身につける人が、自分の歩んできた道に誇りを持ち、これからの道に胸を高鳴らせる――
そんな瞬間に寄り添うために生まれたのです。
この小さなアイテムが、あなたの心にそっと寄り添い、道に迷ったときに背中をそっと押してくれたら嬉しいです。


次回は…まだ少し先かもしれませんが、他のコレクション紹介や、制作の舞台裏などをお届けしたいと思っています。
引き続きお付き合いいただけると何より嬉しいです!

#labofllie#コラム