非加熱ルビーにまつわるお話

最近では日本でも、徐々に非加熱ルビーや非加熱サファイアといった、非加熱コランダムへの関心が高まりつつあります。

今回は非加熱ルビーにまつわるお話をしていきたいと思います。

非加熱ルビーとは

結晶そのものが美しいルビーは非常に少ないため、昔から加熱などの処理を施すことで、石の黒みを取り除いたり、美しい赤を引き出していました。

しかし、加熱処理をしなくても結晶そのものが美しいルビーが、ごく稀に産出されることがあります。それが非加熱ルビーと呼ばれているものです。現代において、非加熱ルビーなどの非加熱コランダムは希少性が高く、市場では高値で取引されています。

宝石の加工処理のひとつ「加熱処理」

一般的に、市場に出回っている宝石の多くは、さまざまな加工処理が施されているものと考えるのが通例です。そして、ルビーも例外ではありません。

昔から行われてきた、人工的な加工処理のひとつが、「加熱処理」。コランダムを加熱すると、色相や明度など、色の濃さを変えることができたり、色ムラをなくすことができます。

また、コランダムによく見られる、シルク・インクルージョンを溶かして、永続的に透明度を高くすることも可能です。

ルビーは宝石のなかでも人気があります。高まる需要供給のため、人為的な処理を施して、より美しさをまとわせた宝石へと仕上げることができ、宝石の魅力を引き出す処理とも言えます。

非加熱ルビーを見分けることは難しい

近年では、加工処理の技術も進化していて、非加熱ルビーを見分けることが難しくなっていると言えます。

加熱によって溶けた穴の痕跡が表面に見られたり、熱で変質した小さな結晶などあれば、そのインクルージョンが加熱処理の証拠。しかし、加工処理の技術開発が進んでいることもあり、それらの痕跡がなければ、加熱処理が施されたどうかは簡単には見極められません。

非加熱ルビーとして販売されているルビーは、あくまでも第三者である宝石鑑別機関による分析結果報告です。「加熱された痕跡が認められない」とされただけで、加熱処理されていないことを保証したり、証明しているわけではありませんので、購入の際はよく確認した方がいいでしょう。

非加熱ルビーの価値

加熱処理は、1960年代以降からは当たり前のように行われていますので、非加熱ルビーなどは大変希少な宝石であり、高価な宝石になります。

最高落札額を記録した「ビルマ産非加熱ピジョンブラッドルビー」

近年、ルビーの採掘量は激減しています。特に上質なルビーが採れることで有名なビルマ産ルビーの流通価格は、ここ数年で急激に高騰しています。

あるオークションでは、ビルマ産の非加熱ルビーが高額で落札されました。25.59ctのビルマ産非加熱ピジョンブラッドルビーの落札価格は、なんと約34億円。1ctあたり約1億3000万円という驚くべき価格でした。

非加熱ルビーに匹敵するクレサンベールルビーの美しさをあなたへ

京セラの技術により、理想的な環境の中で育った
クレサンベールルビーは、化学的・物理的・光学的性質からしても、天然ルビーとほとんど違いがありません。

そして、育成された宝石の中でも高貴な色合いの部分のみを製品に使用し、更には一切の人工的な処理を行わないため、宝石本来が映し出すルビーならではの輝きを存分にお楽しみいただけるのも大きな特徴です。

クレサンベールのルビーは、非加熱ルビーの天然の美しさに匹敵する、妖艶な深紅の色彩と純度の高い透明感を見事に表現しています。京セラジュエリーが誇る、ルビーの美しさをぜひお楽しみください。

ルビージュエリー

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